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トヴァルさんの軌跡Vol.1-しんき作成


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■トヴァルさんの軌跡Vol.1About Mr.Tovar Vol.1

はじめに

漫画『英雄伝説 零の軌跡プレストーリー -審判の指環-』(以下『審判の指環』)で登場しました、オリジナルキャラクターである「トヴァル」さんについてまとめてみました。
漫画『審判の指環』やゲームソフト「英雄伝説 閃の軌跡I」(以下「閃の軌跡I」)に関して、ネタバレが含まれますので、未読・未プレイの方は、ご注意ください。
*続編である「英雄伝説 閃の軌跡II」については触れていません。その内容は「トヴァルさんの軌跡Vol.2」をご覧ください。

プロフィール

トヴァル・ランドナー Tovar Randonneur
性別:男性
年齢:27歳
職業:遊撃士協会エレボニア支部(帝国遊撃士協会)所属の遊撃士
特技:導力魔法(アーツ)
キャラクターボイス:杉田 智和さん

・名字および年齢は、「閃の軌跡I」で判明
・キャラクターボイスは以下の2作品より(「閃の軌跡I」ではボイスなし)
  *ドラマCD「審判の指環」(2010年)
  *ドラマCD「空の軌跡外伝 The book of CARNELIA(以下「The book of CARNELIA」)」(2011年)

漫画『英雄伝説 零の軌跡プレストーリー -審判の指環-』にて

2010年5月より電撃マ王にて短期集中連載(全4回)された、啄木鳥しんき先生の作品。
単行本は2010年12月に発売され、同時期にドラマCDとしても発売。
内容は「英雄伝説 零の軌跡」の前日譚であり、前作の主人公であるエステルとヨシュアがエレボニア帝国にて活動している様子が描かれている。
その二人を数ヶ月にわたってサポートしていたのが、本作オリジナルキャラクターであるエレボニア支部の遊撃士・トヴァルさん。
啄木鳥しんき先生がキャラクターデザインをしていて、第1話が掲載された電撃マ王(2010年7月号Vol.56)の漫画紹介ではキャラ設定画が載っていた。

攻撃系の導力魔法(アーツ)に長けており、後衛専門。
漫画内ではアーツを放つ描写が多々あり、漫画だとアーツ名は出ていないが、ドラマCDだと「ゲイルランサー」、「フレアアロー」(2回)、「エアストライク」、「ストーンハンマー」、「エアロストーム」、「ボルカニックレイブ」、「プラズマウェイブ」といった多種多様のアーツを発動している。
なじみの導力器(オーブメント)ということで、リベール製の旧型をあえて使用。
そのため、定期的なメンテナンスが欠かせず、精神集中するため夜中にその作業を行っている。
設定として、導力器を握ったまま、左手を上着のポケットに入れていることが多い。
その理由は「即座にアーツを発動できる」「敵に術者の存在や発動のタイミングを読まれない」ため。

「空の軌跡」開始頃に帝国で発生した「帝国遊撃士協会支部連続襲撃事件」の際、カシウス・ブライトとともに解決作戦に参加。
また、星杯騎士団守護騎士第一位のアイン・セルナート総長とも顔見知りである。
それは二人が「空の軌跡」の作中小説『カーネリア』の登場人物、つまりトビーおよびシスター・カーネリアであることが由来。

なお、子どもの頃に両親を亡くしている。

ドラマCDにて

キャラアニから販売されているドラマCD「審判の指環」と、漫画『空の軌跡』第1巻購入者限定販売のスペシャルセットに付いてきたドラマCD「The book of CARNELIA」の2作品に登場。
声は「杉田 智和」さんが担当されている。
どうやら啄木鳥しんき先生が杉田さんを希望されたようである。

ドラマCD「審判の指環」は、前述した漫画『審判の指環』をドラマCD化したもので、多少セリフが異なってはいるものの、かなり漫画に忠実に作られている。
ただし、単行本と同時期での発売だったため、単行本で描き下ろされたプロローグおよびエピローグ部分は含まれていない。

ドラマCD「The book of CARNELIA」は、「空の軌跡」の作中小説『カーネリア』をドラマCD化したもので、大半を語り手であるトビーとして登場する。
なお、ドラマCDの冒頭と終盤に漫画『審判の指環』のプロローグが使用されており、トヴァルさんとしても登場。
また、単行本のカバーを外した表紙に描かれた、アインと導力通信で会話するシーンも使用されている。
限定販売だったため、現在では入手が難しいと思われる。

壁紙やアンソロジーなど

壁紙やアンソロジーなどにも登場している。

壁紙
・2010年7月に、ファルコムのメルマガ読者限定で配信された「秘密の壁紙」
 →漫画『審判の指環』に基づく4コマ2本が掲載。トヴァルさんが「あえて」旧型の導力器を使用していることがわかる
・ファルコム公式HPで配信されたファルコムカレンダー(2011年1月)
 →ドラマCD「審判の指環」カバーイラストを使用。現在もダウンロードできる
・2014年1月に、ファルコムのメルマガ読者限定で配信された「年賀壁紙」
 →ファルコムの絵師によるものだが、第1弾、第2弾の2枚とも登場
 → 『英雄伝説 閃の軌跡 公式ビジュアルコレクション』、『英雄伝説 閃の軌跡 THE アートブック』に収録

卓上カレンダー
・2010年に行われた「WINTERフェア」で配布された「2011年卓上カレンダー」に、漫画『審判の指環』のカバーを使用(4月)
・2013年12月に販売された「軌跡シリーズ10周年記念 卓上カレンダー2014」で新規に描き下ろされたイラスト内にトヴァルさんが登場(9月)。SDキャラ大集合のイラストにも登場(12月)
 →ファルコムの絵師によるもの
 → 『英雄伝説 閃の軌跡 公式ビジュアルコレクション』、『英雄伝説 閃の軌跡 THE アートブック』に収録

『ファルコムマガジン 特別出張版(Vol.1)』
2011年7月に家電量販店などで無料配布された冊子で、啄木鳥しんき先生によるイラストメッセージが掲載
エステル、ヨシュア、トヴァルさん、ティーリアのイラストを描かれた

『ECアンソロジー 英雄伝説 空の軌跡』(バンダイビジュアル)
2011年10月に発売された、「空の軌跡」アンソロジー
WEBで2010年9月に公開された啄木鳥しんき先生の「スペシャル4コマ(7本)」が収録
最後の1本に「イースvs.空の軌跡」の宣伝で、トヴァルさんが登場

閃の軌跡Iにて

コミックスオリジナルキャラクターだったトヴァルさんが、ついに「閃の軌跡I」でゲーム内に登場を果たす!
閃の軌跡Iでは残念ながら、アーツの腕前を見ることが出来なかったが、主人公たちを陰ながらサポートした。
また、重要人物と関わることが多々あり、ゲーム内でかなり存在感のある人物として描かれている。
「帝国編における現役遊撃士の代表格」(近藤社長談)とのことなので、帝国編次回作でも彼の活躍を期待したい。
以下、登場する章と内容を列記。

第2章 特別実習 in バリアハート
領邦軍にマキアスが捕えられたところを目撃し、フォローすべくさりげなく主人公たちに地下水道の存在を伝える。
ブルブランと遭遇した際、「知り合いから聞いたある人物に似ている」と話し、エステルとヨシュアのことをにおわした。
ちなみに、サラ教官からの要請で主人公たちをサポートしている。
(後日、サラ教官にその時の貸しをしっかり返してもらうトヴァルさん笑)

バリアハートにて

第5章 特別実習 in レグラム
領主のはからいで、実習の課題を遊撃士協会にいるトヴァルさんからもらうことに。
魔獣退治や導力灯交換など遊撃士の仕事を主人公たちに課し、トヴァルさんは受付に専念するとのこと。
どうやら受付を兼務するほど帝国遊撃士協会は人手不足の模様。
しかし、街の人の会話から、街の人がトヴァルさんをかなり頼りにしている描写が多々ある。
また、レグラムで遊撃士協会が機能できているのは、領主・アルゼイド子爵の庇護によるもの。
ちなみに、漫画『審判の指環』プロローグで登場する支部とは別のものだと思われる。
実習2日目の午後、遊撃士協会を主人公たちに任せ、子爵とともにレグラムを発ってしまうが、とりあえず彼と接触率が一番多い場面である(ぇ

レグラムにて

第6章 特別実習前 in カレイジャス
オリヴァルト皇子が建造した「カレイジャス」に皇子やミュラー、アルゼイド子爵とともに乗艦。
「情報収集役」として参加している。
艦内でトヴァルさん、サラ教官、リィン3人との会話があり、ヴェンツェルやアリオス、そしてカシウスの名が登場。
遊撃士と「八葉一刀流」は何かと縁があるということで、リィンに遊撃士になることを勧める。
目的地に到着後、別行動となる。

カレイジャスにて

終章 士官学院祭2日目
ついにトールズ士官学院に現われるトヴァルさん。
半分以上は仕事で来たとのことで、サラ教官とともに、質屋のミヒュトからクロスベル方面の情報を仕入れる。
小説『カーネリア』の主人公トビーであることをほのめかし、またミヒュト自身がその小説を書いたことも判明する。
小説『カーネリア』は作者の脚色もあるようだが、事実に基づいている模様。
また、トヴァルさんたちはクロスベルのアリオスに関する話をしているのが分かる。
ちなみに、クロスベル支部の受付・ミシェルのことを、トヴァルさんは「ミシェルの旦那」と呼んでいたが……良いのか?(ぇ

トールズ士官学院にて

その他
ゲーム発売前に「電撃PlayStation(2013.9.12 Vol.549)」で、トヴァルさんの紹介があった(ここで年齢が判明)。
また、フルネームはゲーム内で登場(1回のみ)。
セリフの吹き出し等に表示される名前は、最初は「金髪の青年」であるが、名前が明かされた後は「トヴァル」または「遊撃士トヴァル」となっている。

エンドロールの「Special Thanks」のところに啄木鳥しんき先生の名前(Shinki Kitsutsuki)が入っている。

SDキャラが存在する。→ファルコムさんのツイッターより
設定通り、旧型の導力器を所持しているのが分かる。
ファルコムのメルマガ読者限定でTwitterのアイコン用にも配布された。

攻略本『英雄伝説 閃の軌跡 ザ・コンプリートガイド』付属の特別小冊子に収録されている、新久保だいすけ先生の4コマ「アリサちゃんの閃の軌跡講座MAX!」に登場(1本)。

まとめ

漫画『審判の指環』の連載が終了してから、3年の時を経て、ついにゲーム本編に逆輸入される形で登場を果たしたトヴァルさん。
ずっと帝国編が出る際は、サブクエストでも良いから登場して欲しい!と願っていたのですが、サブクエストどころかまさかここまで本編に絡んでくる人物として描いてくださるとは、と大変驚きつつもすごく嬉しく思っております。
しかも重要人物との関わりも多く、想像以上の活躍を見させていただきました。
しかし、残念ながらボイスおよびアーツの腕前に関しての描写がなかったこと、そして星杯騎士団守護騎士第一位のアイン・セルナート総長との絡みがなかったので、この辺りに関して帝国編次回作ではぜひとも!と願わずにいられません。
ですが、啄木鳥しんき先生によって生み出された彼が、こうしてゲーム内で活躍している姿を見ることが出来て、しんき先生のファンとして嬉しく感謝の気持ちでいっぱいです。
とにかく今は、「閃の軌跡I」を何度もプレイしつつ、再びこのコーナーで彼に関する内容を追記できる日を心待ちにしております。
≪2013年12月 まっこ作≫